『自動車保険金は出ないのがフツー』

加茂隆康 著
幻冬舎新書
ISBN978-4-344-98179-9
損保会社はなかなか保険金を払いたがらない、ということが書かれた本。
損保会社はなかなか保険金を払いたがらない、という以外に、特に内容はない。
読み捨てるならば、こんなもの、とはいいえるが、本当にそれだけしか内容がないので、損保会社は保険金を払いたがらない? そうですか、分かりました、という人なら、特に読んでみるほどのものがあるかどうかは、疑問に思う。
損保側は弁護士や医師や税理士を雇えるので強い(自営業者への休業補償には損保側の税理士が出てきて所得に難癖をつける)とか、裁判では遅延損害金が出るので(要は金利が付く)、確実にもらえる自賠責保険金も、もらわずに訴訟請求額に含めた方が有利なことがある、とか、まったくないわけでもないだろうが。
一応の読み物ではあると思うので、読み捨てるつもりならば、というところか。
新書でコンビニ文庫より高いので、その辺のコストパフォーマンスもどうか、という気はしないでもない。
それでも良ければ、という本だろう。