『山口組若頭暗殺事件 利権をめぐるウラ社会の暗闘劇』

木村勝美 著
イースト・プレス 文庫ぎんが堂
ISBN978-4-7816-7003-4
山口組の若頭であった宅見勝暗殺事件に関して書かれた本。
事件の経過や、その背後等を探ったノンフィクション、ではあるのだが、事件の背景に何があったのかは、結局のところ必ずしもよく分からなかった。裏社会のことであるからはっきりしないのは仕方がないだろうが、もう少し、書きようはあったのではないだろうか。なんというか、誰それが裏社会と繋がりがありましたよ、というだけの話になっているような感じがする。
それなりには面白いと思うし、表に出てこない裏社会の話だからこんなものといえばこんなものなのかもしれないが、特別、という程でもないと思う。
それでも良ければ、というところだろう。