『作家とは何か 小説道場・総論』

森村誠一
角川oneテーマ21
ISBN978-4-04-710186-9
著者が作家としての心構えなどについて語った本。
小説の指南書を分冊にしたものの一冊で、分冊になってはいるが、多分、全部読む小説家志望の人向けの本なのだろう。
分冊にしたせいか、まとまってもいないし、特段のテーマやモチーフがあるのでもない。作家論として期待できる本ではないし、著者のエッセイとして読めなくもないが、余り、それを期待して読むような本でもないと思う。この著者のファンなら、少しは楽しめるのかもしれないが。
小説家志望で分冊を併せて読む人ならともかく、それ以外の人が読むような本ではないだろう。