似非科学に対する科学の美徳

科学というのが、敗れた論に退場を促しやすいシステムであることは、間違いないだろう。
天動説もフロギストンもエーテルも獲得形質の遺伝も、退場した。
敗れた論が退場するとは、勝ち残った論への集中が起こるということで、勝ち残った論への一本化と、勝ち残った論の更なる深化とが促されるだろう。
近代とは西洋がその他の世界を追い抜いて地球上を席巻する時代だった訳だが、西洋が躍進した理由に、このような科学の特質があっただろうか。それとも、科学と西洋の躍進とは、合理主義の両断面に過ぎないだろうか。
http://d.hatena.ne.jp/chnpk/20081115/1226722771