日本人の2人に1人がガンになる時代に、

ガン保険というのは、果たして成り立つのだろうか。
保険というのは、もっと小さなリスクに対して、多くの人が少ない保険金を掛けて賄うものではないだろうか。
仮に病気になった時に百万円必要だとして、100人に1人が罹る病気であれば、1人が1万円出して保険に入れば、その病気のリスクをカバーすることができるが(金利及び保険運営者のコストや利益を考えないとして)、これが2人に1人が罹るとなれば、保険に入るには50万円を出さなければいけない計算になる訳で、病気に罹らなければもちろん掛け金は返ってこないのだから、その損失は、行動経済学的にいって、かなり大きなものに感じられるのではないか。
丁半博打と同じだといっても、自分が病気になる方に賭けられる人は少数派だろうし。
2人に1人が罹るくらいなら、リスクを保険でカバーするより、もう諦めて罹った時に必要な費用を蓄えておいた方が良いのではないか、という気がする。