『ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ ハイテク海洋動物学への招待』

佐藤克文 著
光文社新書
ISBN978-4-334-03416-0
著者が自らの研究に関して書いたエッセイ。
著者の専門は、人間が直接観察することの難しい海中を泳ぐ動物に、いろいろな記録計を付けることで、その動物の行動を探っていこうというバイオロギングサイエンスというものらしいが、それについて書かれた解説というよりは、著者が自分の研究を振り返って書いたエッセイ、と捉えておく方が妥当な本か。
全体的に、別にありそうな普通の読み物。個人的に最後が説教臭いのが大いにマイナスだが、後は、それなりに面白い本だと思う。
興味があるならば、読んでみても、という本だろう。
メモ1点。
・干潮時には氷は硬く締まり、満潮の時には、水位が上がって氷と氷の間に隙間ができるので、砕氷船は満潮時に進みやすくなる。