今、解散総選挙を求める考え、

というのは、よく分からん。政治理念的に、ではなく。
第一に、衆議院第一党の自民党は、かつてない歴史的な議席数を誇っているのだから、次の選挙は、たとえ勝って単独過半数を維持したとしても、選挙前と比べて議席減になることは避け難い。
第二に、衆議院選挙で自民党が勝利して単独過半数を獲得したとしても、参議院議席数は現状と変わりがなく民主党が第一党のままだから、選挙の結果成立する政権にとって政権運営がやりやすくなる、ということはまず殆どない(前回の郵政解散みたいに特定の法案が選挙の争点になったのでない限りは、野党が政府提出の法案に賛成しなければならない理由はない)。
従って、現在衆議院過半数以上を占める自民党にとって、衆議院を解散するメリットは余りないものと私には思われる。
メリットがないのだから、自民党政権衆議院を解散しないだろうし、政権は衆議院を解散しないだろうから、解散総選挙を求めてもしょうがないのではないか。
結局、解散総選挙を求める、というのは、民主党が勝って、衆議院でも参議院でも民主党が第一党になれば良い、という政治的主張に過ぎないのではないだろうか。