『クイズ 宇宙旅行 逃げる宇宙船に追いつくにはどう操縦する?』

中冨信夫
講談社ブルーバックス
ISBN978-4-06-257542-3
宇宙飛行に関して書かれた雑学本。
SF的なものではなく、現実の宇宙開発やそれに伴う(有人)宇宙飛行に関して、あれこれのことがクイズ形式で書かれたもの。
クイズ形式であることは、答えの誤植もスルーされてしまうくらいどうでもいいことのようだが(序に書くと、スペースシャトルでは49分ごとに昼と夜が繰り返されるのなら、一日の長さは、その倍の約100分間が正しい答えになるのでは)、全体的には、特に良くもなく、悪くもなく。
コンビニ文庫とかにありがちな雑学本、と考えてほぼ間違いのない、殊更に述べておくようなことはない本なので、そういうので良ければ読んでみても、というところだろう。
以下メモ。
・人間は毎分一回転以上は生理的に耐えられないので、トーラス型の宇宙ステーションは毎分一回転の遠心力で1gの力を発生させる半径830mよりも大きなものになるだろう。
・虫歯のある人は、(治療してあっても)気圧の変動によって痛みに襲われるので、宇宙飛行士に適さない。
・トマトの種を、地球周回軌道上で6年間X線等に曝しても、殆どが正常に発芽し、実をつけた。