『入門 たのしい植物学 植物たちが魅せるふしぎな世界』

田中修 著
講談社ブルーバックス
ISBN978-4-06-257539-3
植物学エッセイ。
大体のところ別に普通にありそうな植物学エッセイで、書き慣れていて読みやすい感じはあるので、エッセイとして悪くない本ではないだろうか。
ブルーバックスというより講談社文庫で出した方が、多くの人に読んでもらえそうな、という感じの本。私には結構面白かったし、それなりに楽しめる本ではないかと思う。
興味があるならば、読んでみても良い本だろう。
以下メモ。
・リンゴやナシ等の果樹は、自分の花粉では種ができないので、異なる品種の花粉を人工受粉させる。果実は、受粉した種の遺伝子ではなく母樹の遺伝子によって作られる。
トウモロコシ等では、他品種の花粉を受粉すると実の性質が変わってしまうので(この現象をキセニアという)、違う品種のものは離して栽培する。
・植物の花や実にある色素には抗酸化作用があって、紫外線によってできる活性酸素から子孫を守る働きをしている。それを人間が美味しくいただくと、何とかには抗酸化作用があって健康に云々、という話になる。