『西太后 大清帝国最後の光芒』

加藤徹
中公新書
ISBN4-12-101812-5
西太后に関する伝記的な雑学本。
本格的な評伝というより、西太后に関して書かれた雑学本、と考えておいた方が、多分間違いはない。
そうしたもので良ければ、読んでみても、という本。
若干の問題点もなくはないが(初心者向けではないような気もするし、西太后の時代が現代中国の原点である、というような著者の考えを闇雲に押し付けてくるきらいもある)雑学本のように、余りまとまりはないがあれこれと書かれているので、興味がある人にはそれなりに面白い本だと思う。
私としては、十分に楽しめる本だった。
以下メモ。
西太后は日本では「せいたいこう」と読むのが正しいらしい。
・昔の中国には、字輩といって、溥儀と溥傑のように、一族の同世代の者が名前に一文字を共有する習慣があった。