『議論のウソ』

小笠原喜康 著
講談社現代新書
ISBN4-06-149806-1
巷にあるいくつかの言説を批判的に検討したコラム集。
一応、主題的にはクリティカルシンキング系の本で、クリティカルシンキングの実例を紹介したもの、というところなのだろうが、実質的には、ほぼコラム集だと考えておいて間違いはない。
特別なものでもないが悪くもなく、そうしたもので良ければ読んでみても、という本。
クリティカルシンキングの実例という縛りがあるせいか、批判そのものには余りきれがなく、個人的には、エンターテイメントとしてはパンチ不足で特別面白いというものでもないと思うが、それなりといえばそれなりだろう。