『道路の経済学』

松下文洋 著
講談社現代新書
ISBN4-06-149782-0
日本の道路政策を批判した本。
もっといえば要するに、今までの政策に替えてうちのシステムを採用せよ、という本か。批判するだけではなくて対処方法を示している、といえばいえるが、我田引水の自己宣伝には見える。
内容の方も、宣伝パンフレットならば確かにこんなものではあろうものの、それ以上のものはない。ソフトウェアの宣伝パンフレットを読んでも、処理の詳細は分からないし、プログラミングやアルゴリズムの勉強になる訳ではない、というのと同じことか。
ソフトのパンフレットならソフトの概略くらいは分かるだろうから、良くいえば、そうした感じのもので良ければ読んでみても、というところではあるのかもしれないが、普通、宣伝パンフレットに金は出さないだろう。
メモ1点。
内閣府は、日本における社会資本の全体投資額に占める維持更新費の割合が、1995年の約16%から、2015年には約67〜83%になると予測している。