『猫的感覚 動物行動学が教えるネコの心理』

ジョン・ブラッドショー 著/羽田詩津子 訳
ハヤカワ文庫NF
ISBN978-4-15-050499-1
ネコ読本。
特にどうということはないネコ読本で、悪くはないが特筆すべきようなこともない。それでよければ、という本か。
悪くないというだけでも実際には大変なのかもしれないが。
ただ、特に取り立てて本書を、というようなものはあまりないと思う。
それでもよければ、という本だろう。

以下メモ。
・ネコは、長い間人間からは穀物を獣害より守るハンターとして期待されてきたのに、今では散歩が必要なイヌよりも飼いやすい孤独を好む愛玩動物として期待されている。そのために必要な、狩猟本能を抑制すること、飼い主以外のヒトに懐くこと、一緒に飼われているほかのネコなどと仲良くすることなどにまだ十分適当できていない。
・飼い主との接触を褒美と捉えるイヌと違ってエサに関連付ける必要があるためネコの訓練は難しいが、できないわけではない。
・複数のネコを飼いたいなら、同時期に同じ母ネコから生まれた兄弟をもらうとよい。