『国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源 上』

ダロン・アセモグル&ジェイムズ・A・ロビンソン 著/鬼澤忍 訳
ハヤカワ文庫
ISBN978-4-15-050464-9
持続的な経済成長にはそれを阻害する要素を排除するための多元的な政治的自由が必要である、と主張した本。
要するにもっと簡略にいえば、自由は正しい、自由を標榜するアメリカはすばらしい、というアメリカンファンタジーのイデオローグの書。
アメリカンファンタジーでよければ、それを知るためには一冊の本ではあるのかもしれない。多分アメリカ人の多数が信じるくらいの説得力はあるだろう。
個人的には、幻想は幻想だと思うので、下巻までは読む気にならなかった。
それでよければ、という本だろう。