『人類20万年 遥かなる旅路』

アリス・ロバーツ 著/野中香方子 訳
文春文庫
ISBN978-4-16-790604-7
現生人類の足跡を追った紀行文的な読み物。
アフリカに生まれ、地球上に広がった現生人類の移動や生活の跡を追ったもの、ではあるが、科学的なノンフィクションというよりは、各地での人類の行動を探った紀行文的な読み物、と考えた方がいいだろう。
そうしたものでよければ、という本。
悪くはないが、五百何十ページもの大部の本の中に情報がどれだけあるのかというと、紀行文的なもの以外には、という感じだろうか。
積極的に薦めるほどでもない。
それでもよければ、というところだろう。