『ガリレオ裁判 400年後の真実』

田中一郎 著
岩波新書
ISBN978-4-00-431569-8
ガリレオが受けた宗教裁判の過程を追った本。
結論的には、ガリレオは当時としては普通に普通の宗教裁判を受けた、というところだが、やや護教的で、ある種歴史修正主義っぽい。
裁判の細かいところだけに目がいけばそうなるのだろうが。
こういう歴史修正主義っぽい本が岩波新書から出ることには感慨がある。
一般的な日本人がガリレオ裁判の細かいところだけに興味を持ってもしょうがないだろうし、宗教が科学を弾圧したという本質はほとんど動かしようがないように思われるから、私としてはあまりお薦めできるような本ではなかった。