『ニッポンの裁判』

瀬木比呂志 著
講談社現代新書
ISBN978-4-06-288297-2
近代自由主義の立場から現代日本の裁判を批判した本。
そうしたものなのでそれでよければ、という本か。
なんというか、近代自由主義を信奉する人同士の飲み会で、日本の裁判はダメだよな、とか語っているイメージ。
それに参加したい人向きの本で、それ以外の人に分かりやすくはないと思う。
個人的にはもうそこまで近代自由主義を盲信できないというか、昭和の時代の本ならこれでトップランナーだったのだろうとか思うと、いろいろ考えるべきことはある。
司法なんだから近代自由主義でいいのだとしても、飲み会の放談でしかないし、何もかもが悪い方向に向かっているとか、最近の若い判事は、みたいな部分もあるし、そこまでの本でもないと思う。
それでよければ、という本だろう。