放棄

『私たちはどう生きるべきか』(ピーター・シンガー 著 ちくま学芸文庫)を二章までで放棄。
政治的アジテーションの書。
主張内容は、何もかもが悪い方向に向かっている、今すぐ倫理的に生きるんだ、というところか。
ひょっとしたら著者が正しいのかもしれないが、原著の出版から二十年経って、必ずしも何もかもが悪い方向に向かったのではないと分かっている現段階で(いやまあ悪い方向に向かったのかもしれないが)、そんな主張を読まされても、という感じ。
まともに取り合うべきかどうか大いに疑問だと思う。
疑問を感じないのはおかしいんじゃないだろうか。