『素数の音楽』

マーカス・デュ・ソートイ 著/冨永星 訳
新潮文庫
ISBN978-4-10-218421-9
リーマン予想を巡る数学史が描かれた本。
数学史は割と書けているのだろうが、リーマン予想素数そのものについては、得るところはほとんどない。
数学を理解することは諦めたから、その周辺のエピソードだけでいい、という人向けか。
そういう人には面白いのかもしれない。
そういうものとして書かれ、そうできているのだからそれでいいのだろうが、私としてはリーマン予想について少しでも得るところがあれば、と思った。