『日本中枢の崩壊』

古賀茂明 著
講談社文庫
ISBN978-4-06-277611-0
官僚の人が自分の経験を元に書いた官僚批判エッセイ。
よくいえば、ありがちな官僚批判。霞ヶ関の官僚は極めて優秀で無謬だ、くらいに思っているなら、読んでみても、という本か。
ありがちといえばありがち。特に、というほどのものはあまりなかった。
悪くいえば、画餅
民間は厳しいとか官民の人事交流をとか国民は分かっているとか、どうなんだろうね、という気はする。
そうすると、若手を登用すればうまくいく、というのも、絵に描いた餅ということなんだろうか。
今時の官僚批判としては、弱い。
ありがちといえばありがちなので、それでよければという本だろう。

以下メモ。
・官民一体での売り込みは、官僚の方はうまくいけば天下り先ができ失敗しても自分が移動したころに他人の金(税金)がなくなるだけで痛みはなく、民間の方は成功すれば儲かってうまくいかなくてもリスクは国に押し付けられるので、長期的にうまくいくようなものは集まりにくい。