『ドキュメント 遺伝子工学 巨大産業を生んだ天才たちの戦い』

生田哲 著
PHPサイエンス・ワールド新書
ISBN978-4-569-81202-1
遺伝子工学の最初の事例であるヒトインスリンの生産開発競争を描いたノンフィクション。
1970年代後半というやや古い時代を描いたものだが、ノンフィクションとしては普通のノンフィクション。それでよければ、という本か。
歴史といえば一つの歴史だし、産学連携ベンチャーの最初期の事例、ということはいえるだろうが、何故今これなのかという現代的な意義は、あまりないように思った。
悪くはないが、特別でもないノンフィクション。
その時代のそういう題材でよければ、という本だろう。