『物質のすべては光 現代物理学が明かす、力と質量の起源』

フランク・ウィルチェック 著/吉田三知世 訳
ハヤカワ文庫NF
ISBN978-4-15-050384-0
現代素粒子物理学に関して書かれた本。
エッセイというわけでもないが、一般向け概説ともまた違うので、解説を期待すると間違う。現代素粒子物理学をネタにがやがやとやった本。
本書を読んで何かを理解する、ということはあまりないのではないだろうか。
統一理論とかヒッグス粒子とかについてすでにある程度以上知っている人なら、楽しめるかも、という本。
つまり、ハヤカワ辺りのSFとか科学概説とかを読み倒している人向けか。
そうしたものでよければ、というところ。
一般向け、という本ではないだろう。

以下メモ。
・宇宙項は宇宙の圧力に関係していると考えられるが、圧力は速度に関係付けられるので、宇宙項があると特殊相対性理論が要請するブースト対称性によく適合できる。