『人生に失敗する18の錯覚 行動経済学から学ぶ想像力の正しい使い方』

加藤英明・岡田克彦 著
講談社+α新書
ISBN978-4-06-272688-7
行動経済学に関して書かれたエッセイ。
普通によくあるタイプのありがちなエッセイなので、中身は想定しやすいだろう。
こういうのが好きな人、あるいは行動経済学に関するエッセイをまだ読んだことがない人向きの本。興味があるならば読んでみても、というところ。
良い点としては、+α新書らしく、読みやすい軽い読み物ではある。
悪くいえば、同工異曲。
興味があるならば読んでみても、という本だろう。

以下メモ。
・人は、最初は危ないと分かっていても、何度か成功するうちにそのリスクを過少評価するようになる。実際のリスクに変わりはないので、何度も繰り返すうちに失敗してしまう。
・「ただ」というのは特別の価値を持つ。
 子どもにキスチョコを三つ与え、キスチョコ一つならチョコバー、キスチョコ二つなら特大チョコバーに交換すると持ちかけると、多くの子どもは特大チョコバーとの交換を選んだ。
 チョコバーと特大チョコバーの差は、キスチョコ一つより大きいと判断される。
 今度は、子どもにキスチョコを三つ与え、チョコバー一つなら「ただ」で、キスチョコを一つ出せば特大チョコバーをあげると持ちかけると、キスチョコ一つで特大チョコバーになるにもかかわらず、多くの子どもはただでチョコバーをもらう方を選んだ。