『量子重力理論とはなにか 二重相対論からかいま見る究極の時空理論』

竹内薫
講談社ブルーバックス
ISBN978-4-06-257675-8
量子重力理論において必要となる時空の量子化について数学的に説明した本。
内容は私にはほとんど理解できなかったが、多分そういう本だろう。
基本的に、行列の対角化くらいはできる人向け。それ以上どのくらいの数学知識が必要なのかは、私には未知の領域なので分からないが。「最小限の数式」とか「行列は「掛け算」の規則」が分かっていれば、とかいうのを真に受けると、軽く死ねる。
対象は、理系の大学生以上、というところか。
そう明記していない時点で、どうかと思う。
後は、そういう人向けの本なので、それ以外の人が読んで何とかなるという本ではないだろう。

メモ1点。
・不確定性は、数学的には交換関係と同等である。例えば、位置xと運動量pについては、
xp-px=ih/2π