ニッポン柔道は一本を取って勝つのが理想だ、

とはいうけれど、そのことは、日本からの理事がいなくなった国際柔道連盟がより一本を重視するようなルール改正に動き始めたことと矛盾する訳で、日本が、口では一本勝ちの理想を説いていながら実際は判定勝ちのこすっからい柔道を目指してきたのではないならば、ルールは改正できるものだ、という発想がそもそもない日本人の理事が、国際柔道連盟の桎梏に成り下がっていたのではないだろうか。