『実録・アメリカ超能力部隊』

ジョン・ロンスン 著 村上和久 訳
文春文庫
ISBN978-4-16-765163-3
アメリカ政府における超能力使用の実態に取材したルポ。
内容的には、それ程驚愕の、という話でもないが、読み物としてはそれなりのルポで、暇潰しにはなるだろうから、興味があるならば読んでみても、という本か。
事態が十分に明らかになっている訳でもないし、機密の壁があるので、最終的には陰謀論に溶け込んでいかざるを得ないような類の話ではあって、特に取り立てて、という程のものはないと思う。
話を強引にまとめれば、民間に超能力を信じる人がいる以上、政府の中にも信じる人はあって、過去のそれは、おおやけには失敗したとされているが、現在のそれはどうなのか、というところか。
個人的には特にどうこうという程の内容はないと思ったが、読み物として一応のものはあるだろうから、そうしたもので良ければ、読んでみても、という本だろう。
以下メモ。
第二次世界大戦後に行われたアメリカ軍歩兵に対する調査によると、実際に殺すつもりで銃を撃った人間は15〜20%に過ぎなかった。
・『申命記』第十八章では、占いや呪術や口寄せ等が禁止されている。