『中世日本の予言書 <未来記>を読む』

小峯和明 著
岩波新書
ISBN978-4-00-431061-7
中世日本に広く存在した予言書に関して書かれた本。
一文でいって、かなりの好事家向けの歴史読み物、といった感じの本で、だから、本書を面白いと思える程の中世日本史に関する知識と興味がある人には、面白いのだろう、という本か。
好事家向けの歴史読み物としては、多分こんなものではないかと思う。
特にこれといったテーマもないし、好事家向けの歴史読み物なので、好きな人ならば、読んでみても、というところ。
私にも少しきつかったし、一般向けには少々厳しいのではないかと思う。
以下メモ。
・百王思想は、予言書である『野馬台詩』が典拠とされた。
聖徳太子の伝説では、太子が甲斐の黒駒に乗って各地を巡検したとされる。