『仕事師たちの平成裏起業』

溝口敦 著
小学館文庫
ISBN4-09-408136-4
様々な裏ビジネスについての雑学読み物。
(裏といっても、占いやペット用葬送業者のように、完全に合法のものもある)
雑誌の連載をまとめたもの、ということで、多分、一つの業種につき一号分なのだろうから、全体的にいって突っ込みが浅い印象は否めないが、一応、そのビジネスがどのようにして儲けを出しているのか、ということを中心に記述している。
広く浅く、といえばそういうものなので、読み捨てるくらいのつもりの人や、本当に裏ビジネスがどういう仕組みで儲けを出しているか知りたいという人ならば、読んでみても良いかもしれない。
私としては、突っ込みが浅くて、物足りない気がした。
それなりの読み物といえば読み物だろうから、読み捨てるのならばこんなもので良いのかもしれないが、別に薦める程ではないだろう。
以下メモ。
身体障害者手帳というのは、偽造が簡単でメリットもある。
・コンサート等のチケットは、S席やA席のように面でしか取れないので、良い席を取れなかった人や良い席が割り当てられた法人等からチケットが流れ、チケット屋には良い席と悪い席の両極端が集まる。
・AVで緊縛師に払うギャラは1日20万円。
・無料でパソコンや家電製品を引き取る業者は、アジアやアフリカに輸出している。