ラバウル戦犯弁護人』(松浦義教 著 光人社NF文庫)を39pで挫折した。
基本的に日本軍擁護の保守反動的イデオロギー臭が強いし、仏陀十大弟子が「すべてアーリヤ族(バラモン)であったという」、などと書かれているのを見て、その先を読む気が失せた。
序を書いている保阪正康はこの著者に教養があると持ち上げているのだが、その教養とはこのレベルな訳で、ヒトラー礼賛の時代にはそういう言説もあったのかもしれないし、基本的には調べて書いているのではない日記叙述だとはいえ、東大で印哲を学んだという著者の教養の金看板のいわば専門領域がこの程度では、その余は推して知るべし、というところではないのだろうか。この後は読んでないから分からないが。
しかも、これを使ってアーリヤ人=白人優越論を唱えている辺りが、なんともはや。