中国が、日本が主張する経済水域に航行禁止区域を設けた件で、あっさり引き下がったのは、結構拍子抜けだが、予め無理筋だと思っていたのなら、元々どういう意図があってやったのだろう。
単に日本側の反応を見た、というのなら、これまでのガス田の経緯を考えればすんなり通るはずがないと分かりそうなものだし、こういうのは、前例として、後々に響くのではないのだろうか。
中国内部に強硬派と宥和派の路線対立があるのか。あるいは、本当にただのミスだったのか。
完全に見込みのない無理筋なので、捨て駒として使った、ということなら、中国は日中関係が緊張することに利を見出している、ということなのだろうか。考えるに、つまりはアメリカ向けで、日中間がごたごたしていた方が、アメリカが中国に対して宥和的になり、アメリカを御しやすい、ということなのだろうか。