『空間の謎・時間の謎 宇宙の始まりに迫る物理学と哲学』

内井惣七
中公新書
ISBN4-12-101829-X
ライプニッツの思想を現代物理学的に再解釈しようとした本。
私には説明も意義も余りよく分からなかったが、内容としては、絶対空間・絶対時間を措定したニュートンに反対して複数の物質間の相対的な位置関係から力学を構築しようとしたライプニッツの考え方を説明し、マッハ等その後の関係力学説の動向を追い、現代のインフレーション宇宙論等にライプニッツ的な考えがいかに現れているか、ということを説いたもの、のようだ。
よく分からなかったので、よく分からない本だとしか言い様がないが。
量子力学を仏教思想と関連付けて論じているようなものと大して変わっていないような印象は受けた。
いずれにしても、私にはよく分からなかったので、薦めるような本ではない。