挨拶

昼過ぎに出社した時の挨拶には、難しいものがある。
「おはようございます」という時間ではないし、「こんにちは」というのは、如何にも何か違うような感じがするのは、私だけだろうか。
「こんにちは」に何故違和感があるのか、と考えてみると、仕事は日が昇った直後の朝早くから行うのが一般的だから、「こんにちは」を使う時間帯ではそれだけサボっている、という感覚があるのか、あるいは、「おはようございます」に、さあこれから仕事を始めましょうという含意があるのだろうか。
フレックス・タイム制で、昼過ぎに出てくるのが珍しくない会社の人とかは、どう挨拶しているのだろう。夜に仕事をする水商売の人なら、挨拶が「こんばんは」でも違和感はないし、交替勤務を行う職業なら、多分「こんにちは」を普通に使うのだろうが。
芸能界では、どんな時間でも挨拶はすべて「おはようございます」を使う、と言われているが、珍妙なようで、実はそれなりに合理的な習慣ではないのかと思う。昼過ぎに人が集まって一緒に仕事をしようという時、「こんにちは」では、やはり違和感があったのではないだろうか。
フレックス・タイムが広く一般的になった場合、挨拶は「こんにちは」が使われるのか、時間にかかわらず「おはようございます」が使われることになるのだろうか。