『僕の昭和史』

安岡章太郎
新潮文庫
ISBN4-10-113012-4
著者による半自伝的な同時代読み物。
特別ではないがどこが悪いということもない平均レベルの読み物で、三冊分、800ページあるから、暇潰しには、かなりなる、という本か。
暇潰し以上のものを求めると辛いところは出てくるだろうが、作家が書いたものなので、暇潰しで良ければ、普通に読める本だと思う。
それ以外には、特に記しておくようなことはない。特別なものでもないが、興味があるならば読んでみても、という本だろう。
メモ1点。
宮崎市定は、留学中にドイツのカフェにいたところで、ヒトラーと握手したことがあるらしい。ヒトラーが何故そんなことをしていたのかというと、ナチスといえども、大衆の人気に支えられていたからである。