お前ら働けよお

輸入増加と失業率の増加とは、ニワトリと卵みたいな関係なのだろう。
景気が悪い時には、輸入が増えたから失業者が増えるのだ、という主張が大抵なされるものだが、輸入が増えたから失業者が増える、という論理とは逆に、失業者が増えたから輸入が増える、という道筋も考えられる。
失業者が増えると、何故輸入が増えるのか。
失業者が、もちろん何も消費しなければ問題はないが、そういう訳にはいかない。失業者も生きていくためには消費する必要がある。どこかに住み、何かを着、何かを食べねばならない。失業者とは何も生産していない人のことなのだから、何も生産していない人が消費だけすれば、当然、その分物が足らなくなる。物が足りなくなれば、それを補うために、輸入が増える。
失業者が増えると、輸入が増える訳である。
しかしここで、輸出入を考えないと(輸出入を考えても全世界的に見れば)、失業者の存在は、物価の上昇を招くことになる。生産をせずに消費だけする人がいれば、物が足りなくなり、物が足りなくなれば、当然、物の値段が上がる。
失業者を他人の不幸だと笑っていると、災難が我が身に降りかかることになる。
お前ら働かな、わてら遊ばれへん、というのは経済学的に正しい、ECな事実である。
つまりこれを以って、ニートというのは社会のダニである、ということが証明されたといえよう。