『最強の投資家 バフェット』

牧野洋 著
日経ビジネス人文庫
ISBN4-532-19289-7
ウォーレン・バフェットに関して書かれた読み物。
特にテーマもないし、割とだらだらと書かれているやや厚めの本なので、バフェットに関する読み物、としか捉えようがない本。悪くもないが特別でもない普通レベルの読み物。取り立てて記しておくようなことは殆どなく、興味があるなら読んでみても、という以外には殆ど評価のしようがない。
現実に大成功を収めた人のことだから、何を書いても手放しの称賛かよいしょに見えてしまう点が、難点といえば難点か。バフェットは、殆ど年次報告書に書かれている数字や経営者の発言だけを見て、企業価値よりも株式の時価総額が低い安全な投資先を見つけ、株式というより企業を買い取るかのように集中投資を行う、ということらしいが、日本で有価証券報告書だけを見て投資判断を行うのは、無謀に等しいだろうし。
それ程興味がない人が、無理に手を出してみる本でもないと思う。