『伝わる技術 力を引き出すコミュニケーション』

風間八宏
講談社現代新書
ISBN978-4-06-220997-7
名古屋グランパス監督によるサッカー指導論。
サッカーの指導書なんか読んだことがない私には面白かった。サッカー指導論でよければ読んでみても、という本か。
ライターの聞き書きだろうから割とまとまっているし、悪くない本だと思う。
他のサッカー指導論と比べてどうか、までは分からないが。
選手を一般の部下と読み替えるビジネス書としても、あまり期待すべきではないだろう。
おまえのプレーはダメだは言っていいがそういうプレーをするおまえはダメだは言ってはいけない、というのは、正論だし書けるということは実際にある程度できている自信があるのだろうからたいしたものだとはいえ。
あくまでも現グランパス監督によるサッカー指導論としては、面白かった。
興味がある人やサッカー指導者なら読んでみてもよい本だろう。

以下メモ。
・トラップでボールを置く位置が一センチずれると不快になる。
・大観衆の中で試合していると想定して練習できる選手は伸びる。
・分かったようで分からない言葉を使っても伝わることはない。