『ガリバルディ イタリア建国の英雄』

藤澤房俊 著
中公新書
ISBN978-4-12-102413-8
ガリバルディの伝記。
あまり詳細ではないし、踏み込みか情熱かそういった何かが足りないような気がするが、伝記は伝記なので、それでよければという本か。
19世紀ヨーロッパの政治状況がある程度分かる人なら、それに翻弄されたイタリア統一やガリバルディの話も面白く読めると思う。
個人的にはもう少し何かあってもという気はするし、19世紀の人なら心情が分かるような史料も何か残っていないのだろうかとは思うが、簡便に史実を知るためになら、これはこれで、という本なのかもしれない。
そうしたものでよければ、読んでみても、という本だろう。