『応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱』

呉座勇一 著
中公新書
ISBN978-4-12-102401-5
応仁の乱について書かれた本。
興福寺別当職を勤めた二人の僧侶(といっても摂関家子弟)の日記を軸に、応仁の乱前後の動きを追ったもの。
歴史ものとしてはまあそれなりのまとめだが、全体的に応仁の乱がどういったものだったかはよく分からない、といった本で、ただし、よく分からないのはこの時代の特徴ではあるのかもしれない。妖怪大決戦になる太平記とか。
なんだかよく分からないうちに戦っていてなんだかよく分からないまま終わりました、という戦いではある。
面白くないわけではないので、歴史が好きな人にはいいだろうが、じゃあ結局分かるのかと聞かれれば、分からない、としか答えようがない。
それでよければ、という本だろう。