『スターリン 「非道の独裁者」の実像』

横手慎二 著
中公新書
ISBN978-4-12-102274-5
スターリンの評伝。
ただし、単純な評伝というよりは、ロシア国民の内のいくぶんかが抱いている見方、スターリンが強権的な手法と莫大な犠牲の上に推し進めた工業化によって、ソ連は初めてヒトラーに勝利することができたのであり、スターリンは英雄である、とする歴史解釈を紹介したもの。
そうしたものでよければ読んでみても、という本か。
詳細がよく分からない部分が結構あるような気がするが、新書だからかもしれない。
興味があれば読んでみても、という本だろう。

以下メモ。
ソ連では、国家機関の人事を党が握ることで、共産党優位の体制が作られた。
共産党が人事手続きを行う職務の一覧表が、ノーメンクラトゥーラ