『誰も語らなかった“日米核密約”の正体 安部晋三・岸信介をつなぐ日本外交の底流』

河内孝 著
角川oneテーマ21
ISBN978-4-04-101490-5
1960年の安保改定期を中心に、日米外交において米軍の核持ち込みがどのように扱われてきたかを探った本。
大体において、日米間にはっきりとした密約はなかったという著者の立場から外交の過程を素描した本で、そうしたものでよければ、という本か。
密約がなかったかどうかについては、論証が不十分であまり説得力はないと思う。
それも含めて、素描以上のものではなく、特にといえるような本ではない。
素描でよければ、という本だろう。