『黄金郷伝説 スペインとイギリスの探検帝国主義』

山田篤美 著
中公新書
ISBN978-4-12-101964-6
南米グアヤナ高原に対する、スペインやイギリスの侵略の歴史を語った物語。
侵略がメインテーマなので、ややグロテスクで、品がよろしくないし、個人的には多分筋もよろしくないのではないかという気がする。
物語としては、一応一つの歴史なのだろうから、それなりといえばそれなり、という本か。
私は別に薦めないが、そうしたもので良ければ、読んでみても、という本だろう。

以下メモ。
コロンブスが到着したのがアジアではなくて新大陸だと考えたアメリゴ・ヴェスプッチは、新大陸に到着したコロンブス三回目の航海よりも前に自分が新大陸に到着していたように、航海日誌を改竄した。
ベネズエラという国名は、最初に訪れたヨーロッパ人がマラカイボ湖での先住民の水上生活を見て、ヴェネツィアを思い起こしたことに由来する。