『ポリティカル・セックスアピール 米大統領とハリウッド』

井上篤夫 著
新潮新書
ISBN978-4-10-610274-5
ハリウッドの映画人とホワイトハウスとの関りの歴史が書かれた読み物。
モチーフ的には、タイトルにあるように、政治家も映画俳優もセックスアピールが大事だ(から両者の交流が生まれる)、といったものだが、内容としては、交流の歴史が軽く記述された小史、というところか。
それなりの読み物といえば読み物なので、そうしたもので良ければ、読んでみても、という本だが、ただし、私としては、モチーフから見て、十分に満足できる内容だとは言い難かった。
余り、テーマ的に選ばれるような本ではないと思う。多分、デヴィッド・ゲフェンとかルー・ワッサーマンとかの名前を知っていて、彼らとアメリカ大統領との関係を聞いて、面白い、と思える人向けの本なのだろう。
そうしたもので良ければ、それなりの読み物。あくまで、ハリウッドとホワイトハウスとの関りが描かれた程度のもので良ければ、というところだろう。