『カトリーヌ・Mの正直な告白』

カトリーヌ・ミエ 著/高橋利絵子 訳
早川文庫NF
ISBN978-4-15-050336-9
ある現代フランス人の女性が、自らの性体験に関して綴った本。
とりとめのない告白が構成もなくだらだらと続く本で、私には面白い本ではなかった。言葉を替えていえば、ある意味、詩的、文学的ではあるのだろうから、そういうのが良い人なら、という本か。
350p以上にわたる女性の性告白の詩が読みたいという人向きの本。猥褻な読み物としては、ほぼ全く期待できないと思う。
私のセックスに対する考え方がいかに保守反動的なものか、ということは分かったが、それ以外には余り得るところはなかった。