『仕事に役立つインテリジェンス 問題解決のための情報分析入門』

北岡元 著
PHP新書
ISBN978-4-569-69859-5
情報分析について書かれた本。
情報分析を行う際に人間が犯しやすいミスを指摘して、それを可能な限り避けるための情報分析手法を紹介した実用書で、おおよそ、実用書としてはこんなもの、という本か。
そうしたもので良ければ、読んでみても、というもの。
特別という程でもないが、一応一通り筋を追って書かれているので、それなりの実用書だとは思う。情報分析なので、実際にどこまでの人にどこまで役に立つのかは、ちょっとよく分からないが。読み物として、それなりといえばそれなりの本。
興味があれば、読んでみても良い本だろう。
以下メモ。
・確率的な誤信を避けるために、ベイズ推定の考え方を使って、新たな情報による変化を適切に重み付ける。
・一度作り上げた仮説を修正することは難しいので、最初の段階でなるべく多くの仮説を作ってしまう。
・仮説を検討するには、多くの情報が適合する仮説ではなく、不適合となる情報が少ない仮説を選ぶ。また、どのような情報があれば仮説が不整合となるかを考える。