5ヘルツについての考察 http://d.hatena.ne.jp/d23taka/20040425

当該のドラマは見ていないが。
Aの音を440ヘルツとすると、全音上のBの音は振動数比で8:9のところにくるから、その差は55ヘルツとなり、5ヘルツというのは、(その音域では)一全音程の1/11違うことになる。
通常、人間の耳が聞き分けられる音程差は半音程の1/50程度ということにされていて、実際にピアノの調律でも細かい音程差が要求されるから(一旦、純正律の204セントで合わせた後、平均律の200セントに合わせると聞いた)、ピアノの調律師なら、一点A辺りの音域ならば、1ヘルツの違いが分からなければならない訳だ。
ピアニストの場合も、自分で調律はしないとはいえ、調律が狂っている時に自分でそうと分からなければ仕事にならないだろうから、プロなら5ヘルツくらいの違いは分かって当然でも不思議はない、と思われる。
(ただし、調律師が4セントの違いを聞き分けられるといっても、1個の音を聞いただけで音程が狂っていると分かる訳ではない。440ヘルツのAの音があった時に、490、495、500ヘルツの三つの音が与えられたら、ピアニストなら正解の495ヘルツの音が当てられるだろう、ということ(495というのはあくまでも純正律での正解だが))