『重力波で見える宇宙のはじまり 「時空のゆがみ」から宇宙進化を探る』

ピエール・ビネトリュイ 著/安東正樹 監訳 岡田好惠 訳
講談社ブルーバックス
ISBN978-4-06-502027-2
宇宙物理学について書かれた本。
一応は重力波の説明を目指したものだが、重力波に関して書かれたというよりは、そこにいたるまでの宇宙物理学の流れをまとめたもの、と捉えた方がいい。そうしたものでよければ、という本か。
ざっくりとしたまとめだし結構詰め込まれているしであまり分かりやすくはないが、あれこれ書かれていて眺めるだけで楽しい、とは、よくいえばいえる。
理解したい人向けではなく、宇宙物理学のあれこれが書かれていれば楽しめる、という人向き。そう難しくはないが、難しいことは書かれていない、ということでもある。
特別にいい本だとは思わないが、宇宙物理学のまとめでよければ、というところ。
そうしたものでよければ、という本だろう。