『がん幹細胞の謎にせまる 新時代の先端がん治療へ』

山崎裕人 著
ちくま新書
ISBN978-4-480-06838-5
がん治療と幹細胞研究の歴史が書かれたエッセイ。
自己顕示と科学楽観主義のため私には合わなかった。エッセイなので合う人には合うだろうから、それでよければ、というところかもしれないが、エッセイなのであまり内容に期待すべきでもない。
冒頭、のっけから野口英世の称揚で始まっている段階で、いまどきエーという感じだ。
グリベックも称揚されているが、その値段は書かれていない。(一錠三千円を標準で一日四錠らしい)
それはそれとして著者の言い分もあるだろうが(別に値段を書くような本でもないだろうし)、全体にそんな感じなので、私には合わない。
個人的には、特に薦めるような本ではなかった。