『入門 犯罪心理学』

原田隆之 著
ちくま新書
ISBN978-4-80-06824-8
犯罪心理学に関する入門書。
あまり深くも細かくもないが、入門書としてはこんなもの、といった感じの本か。それでよければ、という本。
ただ、妙に攻撃的なので、初心者向きではないかもしれない。ロールシャッハテストなんかだめだめだ、みたいな。
内容的には、犯罪のリスクファクターとしては、反社会的な人間関係や、利己的だったり冷酷だったりする反社会的なパーソナリティ、「馬鹿にされたら殴ってでも反論しないと相手がつけあがる」「痴漢をして相手が黙っているのは嫌がっていないからだ」というような犯罪を誘発しかねない反社会的認知などがあるので、それらを改めるように導いていければ再犯防止に役立つ、というところだろうか。
入門書としてなら、という本だろう。