『高杉晋作の「革命日記」』

一坂太郎 著
朝日新書
ISBN978-4-02-273356-6
高杉晋作の日記を紹介した本。
元々一次史料なので、そういうものまでも読みたいという好事家向けの本。だから、それでも良ければ、というところか。
ばらばらの時期に少しずつ書かれた断片的なものでしかないし、中途半端に終わっているし、日常の簡略な記録でしかないし、で、個人的には特に面白いとは思わなかった。
上海での日記と、投獄されたときに書かれた日記に付けられた言い訳、が面白いといえば面白いが、攘夷を決意した旨が書かれているのでもない、とか、くだらない言い訳をしているな、とかいう逆の意味での面白さでしかない。
あくまで、一次史料を読みたい、という人向け。
どうせそれならば、現代語訳しか載せていないのはどうなんだろう。
それでも良ければ、という本だが、広く一般向けではないと思う。