『カラー図解でわかるブラックホール宇宙 なんでも底なしに吸い込むのは本当か? 死んだ天体というのは事実か?』

福江純
ソフトバンククリエイティブ・サイエンス・アイ新書
ISBN978-4-7973-5117-0
ブラックホールに関する読み物。
オールカラーなので図版がいろいろある、という以外は、普通の天文読み物と考えて良い本だと思う。そうしたもので良ければ、読んでみても、という本。
カラー図版があって綺麗だが、だからといって必ずしも分かりやすい訳でもないと思う。
後は、別に普通の天文読み物。
興味があれば読んでみても、という本だろう。

以下メモ。
ブラックホールといえども、入り口は限られているので、大量の物質を全部飲み込める訳ではない。吸い込みきれない物質をブラックホールジェットとして吹き出す。
・真空中では、量子的な揺らぎによって、量子ブラックホールや量子ワームホールが生成・消滅を繰り返している。重力的に反発しあうエキゾチック物質があれば、ワームホールを安定化させることができるかもしれない。ワームホームの片方を光速近くまで加速すると、ウラシマ効果によって加速した方の口は歳を取らないので、加速した方の口から入ることによって、加速していない方の口が若かった頃、すなわち過去の世界に抜け出ることができる。